「恩師を囲む会」開催も新型コロナで断念

「第6波」といえる新型コロナの感染再拡大が急速に進んでいます。

このため、来月7日から9日までの日程で予定されていた北海道・東北町村議会議長会、全国町村議会議長会、豪雪地帯町村議会議長会など、一連の会議や総会が集会としては中止で、書面表決として行われることになりました。首都圏や大都市部をはじめとして全国に市中感染が拡大しているオミクロン株を主とする感染症防止のための措置です。

ところで、感染再拡大のもと、わが母校、増田高校定時制課程東成瀬分校の同窓生たちが令和元年から計画していた「恩師を囲む会」も、やむなく開催断念を月初め(7日)の実行委員会で決めました。

「恩師を囲む会」は、令和元年11月に初の会合をもち、「お世話になった先生方へ卒業生一同で感謝の気持ちをあらわしたい」ということで令和2年8月の開催として計画されました。ところが、新型コロナでこの年の開催を中止、会場を予約していたホテルブランもキャンセル、次年度へ延期しました。しかし、昨年もコロナ第5波で感染の勢いはおとろえずまたまた中止・再延期としていました。

この間、連絡可能な先生方すべてへ開催予告のご連絡を差し上げ、先生方からも「集いを心待ちにしている」旨のお便りなどもいただきました。実行委員一同(12名)も呼びかけ人代表4人も何度もの集まりをもちながら準備をすすめ、150人をこえる方々の参加を見込んでホテルも予約「あとは開催通知を出すだけ」というところまできていてのこの結果です。

それだけに、開催断念を決めざるを得なかったことはほんとうに残念無念で、ご期待をもたせた先生方にも、卒業生のみなさんにも申し訳ない気持ちでいっぱいです。しかし、この集いは「三密」のなかでの開催だからこそ意義があるもの。

「囲む会」へおこしいただく先生方はもちろんほとんどがご高齢。そしてむかえる我々もすでに還暦を過ぎたり70歳以上が多数という年齢構成の集いで、大人数で寄り添い親交を深め、むかしを偲びながら語り合いを楽しむのが集いの目的です。ですから、「三密を避ける」となれば「囲む会」の意義が大きく損なわれてしまうのは必定。そのため、みなさんの健康保持を考えればこれはとても開催できるものではないと判断したのでした。

分校は1984年(昭和59年)3月に閉校となっていますが、村、地域づくりをはじめとしてこの学校の果たした大きな役割が、最後の実行委員会でもみなさんから口々に語られました。そのため、「囲む会」は開催できなくなったものの、先生方へは「学び教えていただいたことへの感謝」の心を込めた言葉を記し、実行委員全員が名前を自著してのお便りを去る20日付けでお届けしたところです。

ここ2~3日の間に、その言葉を受け取られた先生方から「楽しみにしていたのに残念」という旨のご一報が再びいくつか寄せられております。ほんとうに無念ですがこればっかりはどうしようもありません。今は、先生方も、同窓生のみなさんも、コロナ禍に耐えられて健康で過ごされますことを何よりも願っているところです。

多くのみなさんもそうでしょうが、こちらは古稀を祝う小・中学校同級会も中止でした。新型コロナに翻弄される日々、というよりも年月が、こんなに長く続くのはほんとに予想外です。

▼東成瀬分校が閉校となった昭和59年3月に、閉校行事実行委員会が記念誌を編集しました。記念誌には先生方や同窓生の「回想記」がたくさん載せられており、こちらも第19期生として写真のような拙文を寄せておりました。およそ38年前の若い時のことでもあり、今読み返してみると表現上「ちょっとなァ?」と感ずる言葉づかいもありますが、分校の果たした役割の一端は推測していただけるのではないかと思います。