1年をほんの少しふり返って(その一)

今年も明日で仕事おさめです。

1年間をふり返り、記憶に刻まれた多くの出来事や思い出、山里と深山の自然の移ろいを少しひろい上げてみました。今日と明日に分けて載せてみます。

なんといっても大きな出来事は、昨年末から年始めにかけての大雪です。災害救助法が適用された一気降り積もりの豪雪でした。積雪は、12月21日時点で174㌢。420㌢の積雪を記録した48豪雪時の同日時点積雪を上回る一気の積雪でした。

年始にかけてさらに積雪は増し、これにより、人的被害は重軽傷者4名、住家等の一部損壊161件、農業用パイプハウス等の損壊51棟の稀にみる被害規模となりました。

つかの間の晴れ空に輝いた雪原はとても美しいのですが、年始の9日には自衛隊の救援による雪下ろしがとりくまれました。農業用ビニルハウスの雪害による押しつぶされはかってないほど大きな規模となりました。

そんな豪雪の集落を里山に登って上からも眺めました。写真は、岩井川や手倉の一部、漫画家高橋よしひろ先生の故郷・入道集落や焼石連峰方面です。成瀬川には2羽のハクチョウがいました。そのハクチョウでしょうか、今年も2羽の姿が同じ淵で見られます。あたたかな冬毛で体を丸くした大きなカモシカは、里山歩きでよく見かける姿です。

3月はじめには、県境のブナの森へ雪上歩きです。胆沢川流域や岩ノ目沢、丈ノ倉方面のブナ林をいつものように撮しながらの山行です。

4月~6月には、里山や深山の花々に私の関心は集中。焼石連峰・三界山の麓では、大きなクマとも望遠レンズでご挨拶。川の流れが落ち着いた6月半ばには、童と川の岸辺でカジカともご対面。

6月は、例年のようにタケノコ採り遭難が発生。須川湖周辺の遭難救助に救助隊員として加わりました。遭難者は無事救助されました。この6月には宮城蔵王をおとずれる機会があり、そこで眺めた花真っ盛りのコマクサも濃く印象にのこっています。

7月初め、全国町村議会議長会の臨時総会や豪雪議長会の臨時総会が開かれました。2月に県町村議会議長会の会長職を務めることになり、あわせて全国豪雪町村議会議長会の副会長職も臨時総会で拝命しました。それにともなう新しい体験、様々な方々との新たな出会いがとても多くなった1年でもありました。※明日につづきます。

▼村議会の職務についた頃に植えた姫松(キタゴヨウマツ)は樹齢が30年近くになろうとしています。今年もその松から門松用の枝をいただきました。