昨日午前10時頃の国内豪雪地帯の積雪は、標高が1000㍍近い青森・酸ヶ湯の390㌢は枠の外におくとして、北海道・幌加内町215㌢、山形・大蔵村肘折268㌢、福島・只見203㌢、檜枝岐村176㌢、新潟・十日町市217㌢、津南町243㌢、長野・栄村180㌢と記録されています。
村の積雪は同日朝で役場所在地の田子内で184㌢、わが集落の岩井川で197㌢、椿台で238㌢、大柳で243㌢となっています。時期が時期ですので、集落のある場所においての最大積雪深更新は、今朝も大雪が予報されている北海道は別として全国の自治体でもおそらく今後はほぼないでしょう。
冬本番はまずこれで終わりという節目のなかで、こうして国内有数の豪雪地と自分たちの村の積雪状況を全体として比較してみることは参考になります。
▼積雪が増えることのない季節にようやくたどりつきましたが、木々たちも春が近づいていることを感じ取っている模様です。先日所用で村を回っていたら、春にむけ樹幹の活発な活動が準備されているソメイヨシノ桜の花芽を啄む小鳥のウソをみかけました。(遠くからなので写真はややボケています)
昨年は、この界隈でウソの花芽摂食はそれほど目立たず、ソメイヨシノはいずこでも見事な花を咲かせました。ただ、新型コロナ禍で観桜にちなんだ行事はほとんどが中止となり、せっかく咲き誇った花の公園は過去の歴史にもないほどひっそりしたままでシーズンを終えました。しかし今年は、ウソの姿がこんな様子で見かけられます。花芽を食べるうごきを目にすると、公園の桜の花そのものも心配になりますが、ほかではどうでしょうか。
その年によって桜へ飛来することがあったりなかったりのウソ。どうして年によって摂食へのそんな違いが生ずるのか、不思議な生態をもつ小鳥です。夏には焼石沼周辺の草原でもよくみかける、季節によって里と高い山を棲み分ける漂鳥とよばれる野鳥です。
このウソ、桜の花芽が食べられるのであんまり歓迎されませんが、体がすずめと同じでふっくらと丸っこく、ヒー、ヒー、ヒューイ、ヒューイと名前の由来である口笛のような音で鳴くかわいらしい野鳥です。シジュウカラなどと違い、花芽を食べている時は動きも激しくなく、ほかの小鳥よりも人への警戒心は緩いようなので観察するにはありがたい小鳥です。