大寒入りで水位が下がる沢

寒さが最も厳しくなる大寒の季節は、地下にしみ込む雨の量が少なくなるためでしょう、乾燥・晴天が続く秋の季節と同じように中小河川の水位が一年でもっとも下がる時となります。

わが家の前で成瀬川に注ぐ岩井沢も1月半ばを過ぎたら流れがグンと低くなり、雪消し用の水量を確保するために取水口へ通う回数が増えます。

それでも今年は、村の各地でヒラ(全層雪崩)も誘発した先頃の雨天もあり、今のところ水量はまずまずの冬といえます。

この沢には、イワナやヤマメ、川ざっこ(ウグイ)、にがっぺ(アブラハヤ)、かしか(カジカ)、ドジョウ、すなめろ(スナヤツメ)など魚類が豊富。取水口の小石を動かすと寒さで動きのにぶいカジカがのろのろ泳ぎ出す姿も目にします。

10月上旬にこの沢で産みつけられたイワナやヤマメの卵は、もう孵化し稚魚となっている頃かな。カジカももう少し経つと卵をかかえておなかを膨らまし始めるでしょう。