新過疎法制定に向け総決起大会

期限を定めた法律として施行されている現行の過疎法が令和3年3月でその期限切れとなります。この過疎法を新たな法律として継続制定されるよう求める全国過疎地域自立促進連盟の総決起大会が、20日に都内浜松町芝のメルパルクホールで行われ、大会前には第51回の定期総会も開かれました。

大会には総務大臣や秋田にゆかりのある総務省の黒田事務次官も参席。各党の代表が来賓として全員あいさつを述べました。超党派でとりくまなければならないほどに、この課題は我が国がかかえる大きな内容をもつことが来賓構成からもよくうかがえます。

われわれの社会では極端な格差の問題が様々な分野で指摘されます。過疎の現実とそれがさらに深刻化していることはまさにその格差が起因するものであり、格差の顕著な結果ともいえます。今回の来賓挨拶でもどなたかが、「地方や過疎地域を発展させることは国の安全保障の観点からも重要」という旨を語られましたが、その通りでしょう。国土を保全し、食料生産の基地となっている「地方、過疎地が滅びれば国が滅ぶ」ということを念頭においた国づくりを、国政に携わる方々には常々着目されて職務に励んでいただきたいものです。大地震をはじめとする大災害時を筆頭に有事の際にも、過疎地域の農山漁村がその時に支援で果たせる役割はどなたも想像できるでしょう。今、過疎地域振興に真剣な目をむけなければ、国の安全保障も揺らぐことを国民全体でとらえなおしたいものです。

さて、連日、一日あたりの感染確認者の増加がひろがる新型コロナ禍でしたが、「過疎法は地方の命の砦」ともいえ、地方自治体の命運を握っているだけに、大会には全国から首長、地方議会議長が多数参加。大会運営では、検温、消毒、マスク、ウィルスフェイスガードの着用など新型コロナ感染防止策が入念にとられていたものの、ホール内の着席は通常年とそれほど変わらぬ予想外の「密」状態。若干の不安がもたれるほどでした。

18日の都内の会議と同じでこの日も日帰りです。時間に余裕をもって着き、夏のようなお天気だったので、「なるべく外にいよう」と、11時半からの会議が始まる前に会場そばの増上寺と東京タワーを目の前にしながらいつものように芝公園そばのベンチで昼食をとり一休み。街や公園を歩く人々は、スーツの上着を脱いだり半袖姿が見られるほどに暖かな一日となりました。

▼21日、積雪がない家まわりの林を散策。いつものようにユギノシタキノゴ(エノキタケ)や晩生のナメラコ(ナメコ)が黄金のように輝いています。まるで栽培しているキノコを採るようにして、ほぼ3日ほどの間隔で天然の輝きを手にしました。湧水そばでは、クレソンがおいしそうな緑を映えさせてきたので、今冬の初モノをいただきです。

あいかわらずハイイロシメジの仲間も元気にカオを出し続けています。手にとって、いかにも食べられそうな上品な香りを感じ取り、カメラに収めただけにしておきました。毒キノコに入るという仲間のなかでは、食を強く誘われる香りをもつキノコの代表格でしょう。