父の七回忌法要

きのうは、この時期としてはそうは訪れないだろう小春日和。父親の命日を26日にひかえて七回忌の法事をしていただきました。

初雪の頃を過ぎれば、我が家の鉢植えのサザンカはつぼみをいっきに開き花盛り。小春日和に誘われてまだ冬ごもりをしていないミツバチの仲間たちが、どこからどうやって花の気配を感じたのか花びらに集まってきました。

ほっこりとしたやわらかな陽射し、赤と白のさざんかの花、そして初雪をみた後の思わぬ蜂のうごき。いずれも雪国の冬本番になれば体験できなくなる陽射し、見られなくなる光景なので、きのうは、同じ一日でも、「もっと昼間が長くあってほしい」と、お日様のありがたさをとっても感ずる一日でした。

その陽射しに誘われ、妻と道路沿いの林を散策。積雪がないおかげで初冬のキノコたちがまだまだカオを出しつづけています。おかげで、味噌汁、納豆汁、おでん、吸い物など、食卓はもうしばらくおいしいキノコたちに主役をつとめていただけます。

キノコは、最初の4枚がユギノシタキノゴ(エノキタケ)。次はトヂナメラコ(栃ナメコ・ヌメリスギタケの仲間)です。同じヌメリスギタケの仲間でも、手のひらよりも大きいのを見たのは初めて。おでんの具で味わってみようと思います。

次にヤマドリモダシ(クリタケ)、ナメラコ(ナメコ)と続き、ねずみ色で倒木に出ているのは、うどんなどの出汁用にするジェンコシナタゲ(オツネンタケモドキ)、そして灰白色のかたちのよい株は最晩生のハタケシメジです。

最後の黄色いキノコが先日も載せました最強猛毒で死亡例もあるニガクリタケ。秋田でも食中毒による死亡例が幾度かあったそうで、ほかにも東北では一家6人が中毒し、両親をのぞく子ども4人が亡くなるという悲惨な事故例もあったという恐ろしいキノコです。名前はニガクリタケで、文字どおり苦いクリタケですが、クリタケとともに一見してはエノキタケとも間違うほどよく似ています。初冬にもこうしていきいきと生長をつづけていて、クリタケやエノキタケと並んで出ています。それに毒のようにも見えませんから、混ぜて採られる可能性がありほんとに注意が必要なわけです。そういう危険なキノコですのであえてまたとりあげておきました。なんだかキノコのガイド調になりましたね。

国道沿いにあるウメボドゲ(ツルウメモドキ)が、相変わらず際立つ赤い実をつけ鳥たちを誘っています。ヤマドリも、ヤマブドウとともにこの実が大好き。ほかの木の実が少なくなるこれからは、朝夕になると数羽の群れで実を啄む姿を見かけることがあります。