▼13日、村議会の「工事状況視察」が行われました。常任委員会による秋恒例の行事で、今年行われた村発注工事の状況をつかむための視察です。大柳地区の用水路関係や水道工事施設、道路維持補修などの現場で担当課から説明を受けました。例年同時に行ってきた学校や保育園の視察は、新型コロナ対応を考え取りやめとなりました。
▼過ぎた休日、家周りで目にしたキノコと、「根雪前にはこれが見納め」と、初冬の渓谷ブナの森へ向かい、やはりそこで目にした浅い積雪の中でのキノコたちです。
家周りで真っ盛りはユギノシタキノゴ。それに稀に出会える晩生のハタケシメジです。
この季節になると草木の落葉が終わりヤブがきれいになって見通しがきき、地面には食・毒いろいろ意見のあるツチスギタケもよく目立つようになります。「食べられる!いや、毒!」と同じように意見の分かれるハイイロシメジ?の仲間も初冬によく見られるキノコです。私はどちらも警戒して食べませんが、ハイイロシメジの仲間は食欲を誘われるおいしそうで上品な香りをもちます。「これが毒?とは、なんとも惜しい!」です。
晴天に誘われ向かった合居川渓谷ブナの森。積雪は人里で予想した以上に多く、それに谷の水量が長靴を越えるほどの多さです。初冬の渡渉は夏や秋とちがい足が濡れればやっかい。川渡りはあきらめ、ごく手前で引き返しました。
雪の上には、前日夕方にでも歩いたのでしょう、かなり大きなクマの足跡が見られました。土をつけた新しい足跡が雪にくっきり。まだすぐ近くにいるかもしれない、シャッターチャンスがあるかも、と警戒しながら足跡を少し追いました。しかし、彼は水量の多い川をまっすぐに越えブナ原生林の奥に向かいました。向かう先には、こちらの知る越冬穴がいくつかあります。「山の木の実が少ない年は、穴入りが早い」と昔から言い伝えられて来たクマの生態。今の時期に里から奥に向かったということは、いつもの年より早く越冬穴に入るつもりなのかもしれません。
その足跡を追う途中の立ち枯れ木数本の根元や幹にはナメコとムキタケが。晩生のナメコは今が盛りです。深山のブナの森は最高級のナメコたちがいずこでも輝いているはず。でも深入りは出来ず。多くはそのまま根雪の下となってしまうでしょう。
遊歩道の雪はなくなったので滝壺まで下り今年最後の天正の滝を眺め、「いずくら」も見納めしてきました。
里も深山も落葉で見通しが利き、まことに眺めは良し。重なる落ち葉での滑りや天候の急変には気をつけねばなりませんが、積雪さえなければこの季節の山歩きは気分が良いもの。紅葉の華やかさもなくなり落葉でさみし気となった林内には、それまで葉っぱに覆われていたムラサキシキブやツルウメモドキなどいろんな木の実が目立つようになりました。