秋たけなわの季節にふさわしく、今日も山神様からの贈り物、ありったけ大きくなったミャゴ(マイタケ)を載せておきます。
見事なミズナラ大木(古木)なのに、長い年月を経てもマイタケの姿を一度もみかけない木があるのはごく普通のこと。
ところが、今年は、マイタケを一度も採ったことのないそんなミズナラでのキノコたちとの出会いが、先日もお知らせしたようによくあった年です。
写真のミズナラ大木たちもそのうちのいくつかで、これらには最大級に生長したマイタケが根元をぐるりと囲んでいました。一番大きな株の重さは1個4㌔ほど。
マイタケをめざす方々が多く入る山であればあるほど、ミズナラに向かう人々の踏み跡が多くなり、当然ながらこうしてよく生長した株に出会える機会はめったにありません。ですから、少し大げさにいえばこんな大株のマイタケたちとの出会いの運は「小さな奇跡」みたいなもの。
数多の人々が通っても、株がこれほど大きくなるまでどなたもこれらのミズナラには足を運ばなかったらしく、山の女神様はまるでこちらが行くのを待っていてくれたかのようです。そんな女神様からの贈り物ですのでゆっくりと腰を下ろし、しばらくながめ感謝してから、撮る、採るに移りました。土から離そうと大きな株を両手でゆっくり左右に動かすと、「ゴクッ」と小気味のよい音がして、マイタケは次々と大木の根元から離されます。
マイタケのそばには、ナメラコ(ナメコ)、モッコラモダシ(サモダシとはちがうナラタケの仲間、水はけのよい箇所の枯れ木や半枯れ木の根元に発生)、それにマスダゲ(マスタケ)や大きなホウキタケの仲間も見られます。ナメコたちも早生モノが顔を出す季節にやっとなりました。山はまさに秋たけなわ。我が家の食卓は、キノコの顔ぶれが増えてさらににぎやかとなります。