ぼんあげづ(盆秋津)も羽化

2日には田んぼの水をいったん抜く中干しをはじめ、翌日には排水や水回りをよくするための溝切り作業を少し進めました。

イネの生長をみればまだそういう作業に入るのは少し早いのですが、お天気がずっと雨マーク続きを予報しましたので昨年より早く「水切り」に入りました。もともと多収穫をめざす稲作ではないし、なによりも我が家の田んぼは粘土質で排水がよくないので深くぬかり「干し」の日数は長くかけなければなりません。

「収量よりも、秋作業のことをまず第一に考えた稲づくり」なので、稲作の常道を歩む人様の真似はできないというわけです。したがって我が家の田んぼは、篤農家のみなさんには考えられないやや情けない株と色姿になっています。

溝切り作業をする田んぼのなかでは「ぼんあげづ(盆秋津・アキアカネ)」が羽化したばかりで、弱々しい羽根をひろげてやっとヒラヒラ。50㌢ほど低く飛んでは止まり、羽根を休め休めしていました。

田んぼそばには梅雨時に映えるエゾアジサイが花盛りで、ウツボグサやドクダミもよく目立ちます。妻はお茶がわり薬草用として毎日飲むドクダミを「今年も、そろそろ採る時期だな」と言い始めています。

花といえば、先日は、妻が若い頃研修でお世話になった千葉館山市の花卉専業農家Sさん宅からすてきなトルコギキョウを贈っていただきました。昨年の台風でSさん宅も園芸ハウスに大きな被害を受けましたが、なんとか今年の出荷にこぎつけられたようです。

そして、もう一つの花は、村が栽培試験に長年とりくんできた「プチホワイト(仙人ゆり)」。村の直売所周囲にも少し植えられていて、こちらも花盛りです。店を訪れるお客さんのなかには、「あまり見ることのないユリの花なので苗をほしいがどこで売っているの?」と問いかけがあるようです。