きのうは盆アゲヅ(赤とんぼ)の羽化がはじまったことをお知らせしました。今日はそれに続いてヤマアゲヅ(山秋津・オニヤンマ)の羽化がはじまった様子をお伝えします。
きのう朝、オニヤンマのヤゴが草に止まっていましたので、久しぶりに羽化の様子をはじめからじっくりと眺めました。山里でのオニヤンマの羽化は、盆アゲヅの羽化よりほんの少し遅れて七夕の頃にはじまるようです。
田んぼのビッキキャロ(オタマジャクシ)も、水を切る頃に合わせてカエルへといっせいに変身。イネには青い背色をした小さなカエルがいっぱい止まっています。(カエルは村の方言ではビッキ。キャロの意味はわかりません)
田んぼ脇では花の蜜でも吸うのでしょうか、コガネムシに似た昆虫がエゾアジサイの花にじっとしています。傍らではクマバチ?それともハナバチ?の仲間でしょうか、朝早くから忙しそうに花粉や蜜をとっています。そばには梅雨時の象徴♪♪でんでんむしむしのカタツムリも活動中です。
朝の田んぼには盆アゲヅがいっぱいで、イネの葉っぱや茎にはヤゴの殻がたくさん着いています。こちらは七夕の頃が羽化の真っ盛りとみてよいようです。
ただ、我が家の田んぼは7月2日と早めに水を抜きはじめたので、水中生活を続けていたヤゴはそれに感づき焦って羽化に入ったのかも。あるいは、雨天続きの合間を縫って雨が一休みした昨日のお天気をヤゴの本能が感じ取り、いっせいに羽化したのかも、などと勝手な憶測もしています。生きものたちの世界は、なんとも不思議なこと、私には未知のことがいっぱいです。
写真のヤゴは早朝より少し遅れて羽化したのでしょう、まだ飛べない軟らかな体の盆アゲヅが殻になったヤゴにつかまったままで見られました。
そんなことで、7月初旬の田んぼの畦では、盆アゲヅの羽化の様子があっちでもこっちでも何十、何百と見られます。田んぼは、命の大切さを知る教材がいっぱい詰まっているところ。そこの今は、お米を必要とする人だけでなく、トンボやカエルたちの命を育む場でもあることを知るにちょうどよい時期です。そして、ドジョウやタニシもふくめこういう生きものたちがいっぱいの田んぼで獲れるお米は、食の安心安全がよく保たれているところだという見方もできます。