花の百名山・焼石岳、シーズン初めの百花繚乱(その4)

泉水沼から先はもう右も左も前もとハクサンイチゲの大群落がひろがります。咲き始めの花盛りですから花を終えた株はなく、同じお花畑でも、この日の花はみんな若くいきいきした美しさにあふれています。

登山道沿いにはミヤマキンバイが相変わらず多く、イチゲの白花とキンバイの黄色がお互いをひきたてています。時折ユキワリコザクラやこれから見頃となるミヤマシオガマも咲き始めていて、それにヒナザクラも加わりますから飽きることのない花観賞が延々と続きます。

姥石平を周り、権四郎森(南本内岳)や南本内川のカッチ(最上流部)に多い雪渓や雪田を抜け、再度、新緑と雪渓が織りなす春紅葉をながめ、この日お目当ての花観賞は満足すぎるほど充たされて終りました。

いつものように妻への山からのお土産として、タゲのすず(焼石沼そばの湧水)をペットボトル4本に詰め、午後の陽射しを受けるキヌガサソウを未練いっぱいにまた眺め下山です。

往く時に所々の登山路で雪に押さえられた柴木がありましたが、真夏日の下でその雪解けがすすみ、はじけて起き上がった柴木に雪が着いたまま下がっている光景もありました。

後にこの日の歩数計を見たら31,144歩とありました。この数は器具によってずいぶんちがいがあるようですが、これほんとうでしょうか。