地方自治の本質はなにか

全国の町村議会議長・副議長研修会が26~27日に開催され、東京中野サンプラザに2日間詰めました。

CIMG9866-1CIMG9868-1CIMG9870-1CIMG9871-1CIMG9874-1CIMG9875-1研修会の講演とシンポジウムの内容は写真のようになっています。それぞれ参考になることが多かったのですが、とくに、2日目の青山彰久氏(読売新聞東京本社編集委員)の講演は、地方創生をふくめ国政の本質とねらいをよくとらえたものとして当方には共感する内容にあふれていました。

シンポに出席された北海道福島町議会さんは、わが村に一度行政視察に訪れていただいたところ。議会改革でいろいろと努力され全国から注目されている議会で、わが村議会と同じように通年議会も施行されているようです。

こうした研修会や様々な手段を通じて我々は地方自治のあり方、まちづくりも、むらづくりも、議会運営や改革・活性化についても学びます。その時に私が心がけるのは、地方自治に対する考えの原点を「市も町も村も、歴史的経緯やおかれた条件がみんなちがう。だから、自分の頭でまず、自分の地方自治体はどう運営されればもっとも住民の生活に役立つかをまず考える。そのうえで、参考になることにはおおいに学ぶ」という姿勢に立つということです。つまり、ほかに学びますが、真似が先になるようなことはしないしできないという姿勢です。まず、自らがおかれている現状をよくとらえて、計画立案、行動です。

ともすれば、それが逆になり、自分の頭で考えることが後となり、あそこの市町村(議会)でこういうことがやられたからそれに続け、と00条例づくりにつきすすんだり、形や体裁だけは整えたが、肝心の中身はほとんど発展なしということになりかねないことがあるのではないかと私はみています。要は、自分たちにとって何が必要とされているか、です。

市町村はみんな違うはず。そこにはそこの特徴があり、それを治め振興発展させるのはそこの住民の総力をあげた知恵でありましょう。他市町村との競争とかは本来自治の舞台では無縁であるはずで、むしろ互いにあらゆることで協力しあい、共通することでは先進例に学びながらも、ほかの真似ではなく「自分たちの頭で考えた結論を」導き出すべきです。

自治体発展のカギは、その総力、私はこれをある意味で「広い民度」といってもいいだろうと考えていますが。その一人である自分のこともふくめその「民度」をどう高められるか、自治の力がいまほど試されているときはないような気がします。そういうことも考えて、この間の商工会総会では、「我々は、戦後3つめの大きな試練のときにある」という思いをこめたつもりです。

ゆっくりはもちろんしていられません。わが村はわが村の「民度」の総力をあげ、わが村だけがもちうる特徴を活かした村づくりに励むのみです。憲法にかかげられた地方自治の精神は、そこの政はそこの住民の力で決まる、でしょう。憲法に恥じない自治を、です。