今年初の山菜採り山入り

正味2時間半ほどの合間をみて、今年はじめて山菜をめざし山入りしました。

実は、今年春の山入りはあきらめていたのですが、妻から「毎年、オメの採る、サグとアザミ、おしぃて、いうしと、まぢでらぞ(毎年、貴方の採る、サク・エゾニュウ(中心茎)とアザミ(茎))ほしいと、言う方、待っているはずですよ」「他にも、毎年、サグ、約束しているしと、えるべぇ、あでに、してらんだぞ(他にも、毎年、サク、約束している方がいるでしょう。あなたの採ってくるのをあてにしているはずよ)」と、二連発の勧告を先にうけていました。

こちらはうっかり、そのことを忘れていたのです。「あでにされている」、「約束はまもらねば」の二つで促されて、これは動かないわけにはいきません。そんなこともあっての山入りでした。

里山での山菜採りはすでにワラビに移り、各種の山菜を自由に手にすることができるのはブナの森の深山でも今はほぼ限られています。ましてや雪消の早かった今年です。タケノコは別にして、これからウドなど多彩な山菜を採るとしたら、深山でも雪崩で残雪が遅くまで残るクラ(崖)の下方へハギミ(山菜採りを生業とするプロの方々)の人々は向かいます。

長年、狩猟、クマ猟などで深山渓谷に山入りしたこちらも、どこの時期にどんな所へむかえばめざす山菜が採れるかほぼわかります。ただ、前述したように、なにしろめずらしく今年は一度も山にむかっておらずで、残雪の様子も山菜の様子もわかりません。

CIMG9842-1CIMG9845-1CIMG9848-1CIMG9847-1「まあ、なんとかなるべぇ」で向かったブナの森の通い慣れたクラ。ほとんどの山菜はやはり過ぎていましたが、かろうじて見られる残雪のそばには、めざしたサグもアザミも背にできるほど採れました。まっ盛りのウドもちらほら見られ、ナルコユリなどとともに山のアスパラガスと呼ばれる特上級のシュデコ(シオデ)も手折りました。

奥羽の豪雪深山は、雪消が早いこともあっていつもの年より早くタケノコシーズンが幕開けしそうです。まるで観光山菜園のような広大な野のワラビ山へはすでに宮城の方々が遠路ぞくぞく。これからのタケノコ山へは山形の方々の車が、今年も数珠のように連なる季節を目前にしています。山菜は村の資源、みなさん、採り去るだけでなく、村の温泉やお宿、お店などのご利用をよろしくお願いしますね、です。

▼今日と明日は、恒例の議長、副議長研修会で在京中。毎年のことですが、二人とも、こういう会議などをみながら農作業、田植えの段取りをたて、今年は二人とも田植えを済ませての出席です。