新米を神棚に献げ収穫に感謝

20日に刈り取りしたお米は、乾燥後の22日、早速籾すりに入りました。

コンバイン、乾燥機、籾すり機械と、始動の時はまず一呼吸の間を置き、「さあ、始まるぞ、トラブルなく順調に動いてくれよな」と、少々大げさながら祈るような気持ちで機械のスイッチを入れるのは毎年のこと。

乾燥では、胴割れ米(お米の粒が割れてしまう現象)を防ぐために急激な水分低下をなるべく避けるのは農家の常識。我が家では標準よりもさらに乾燥に時間を長くかけゆっくりゆっくりと水分を14㌫台に下げます。今年のお米は青米が少なく、乾燥も予想よりはるかに時間がかからずに済みました。

グオオーンとうなるような音をたてて動く籾すり機械。そこで玄米となった新米は、選別機を通って次々と出てきます。それを手にしてまず品質を一見、「だいじょうぶ」と判断を下すことができたその時は、収穫の喜びをじわーっと感ずるうれしい瞬間です。

籾すりの結果も、今年はやはり青米が少なく、粒の品質もまずまずの様子です。この日に籾すりを終えた段階では、近年で二番米(選別で外れた規格外米)がいちばん少ない(例年の半分)出来秋となりました。日照が多かったので水稲にとっては稔りの条件が十分の年だったといえるようです。

新米は早速神棚に献げ、よい収穫をもたらしてくれた自然と、家族と自分の労働に感謝しました。(我が家の神とは「宇宙・自然」というとらえ方をしています)