焼石や栗駒などでは、高嶺の夏の花たちが満開の頃をむかえているでしょう。
それら高山植物のように愛でられはしませんが、たんぼの周りや農道沿いでも、夏の野の花たちがかんかん照りの陽射しの下、個性ある花姿で通りすがりの人々の目をひきます。
土用の前後にみられる花たちには、村人がもっともよく利用しているオトギリソウやドクダミ、ヨガノハシ(ゲンノショウコ)などの薬草が多く、カンゾウ、ヤマユリ、ヒルガオなども盛夏の象徴といえる人里の花です。
トリアシショウマやオカトラノオのまっ白い花穂も、田んぼや野山の深緑によく映えます。暑い山里の夏は、よくみればいずこも花、はな、✾、❀、🌹。高嶺の花たちと同じで、春と同じように夏の人里も花の数の多い季節なのですね。