「行事がない今のうちに」と、燃料用の薪切りと薪割り作業に汗を流しています。
いつもの年より仕事への取りかかりがかなり遅れてしまい、猛暑のなかでの作業となってしまいました。用意したナラ用材の量は、例年どおりの5㎥(5張)。それに、身内や知り合いの果樹農家から毎年いただくリンゴの廃材も加わります。
9月から梅雨明けまで薪を焚く我が家。今年も「そろそろ、外したって、えがんべェ(そろそろ、外しても、いいだろう)」と、きのうやっとストーブを外したところです。家もむかしの造りなので居間が広すぎておまけに天井も高く、ボンボンと焚く薪ストーブでないと部屋は暖まりません。朝の4時半から夜の11時頃までほとんど途切れることなく煙突から煙のあがる我が家。なので、要する薪は1シーズン約6㎥ほどとなるでしょう。
さてさて、薪づくりをしていて、材木に手をかけようとしたら思わぬ生きものが木の下から出てきました。それは毒蛇のマムシ。積まれている材ではよくあることですが、この日はちょっと油断していました。
毒蛇で、また材の中に入られれば危ないので退治しましたが、「これは、気をつけねば」という一幕がありました。それは、退治しようと最初の一撃をマムシの胴体にくわえたら動かなくなりましたので、「もうだいじょうぶだろう」と手をぬいて、カメラに記録しておこうと近づいたら、突然コブラのようにかま首をもたげるようにしてこちらに攻撃をしてきたのです。何十回とムマシを退治していますが、向かってこられたのは初めて。胴体への一撃では安心できないようで、やはり毒蛇退治は「頭への一撃」が必須です。
そういえばいつの頃だったか、同じようなことがありました。退治してもう死んだと思ったマムシを軽トラックの荷台上に置いて、何時間もしてからのぞいたら、死んだと思ったマムシがなんと生きて普通の動きをしているのです。この時も、退治の一撃は頭ではなく胴体でした。(※私はヘビは好きではありませんが、ネズミを捕らえる大切な役目をしているし、人間への害は毒蛇以外はないので、いたずらな殺生はしません。ヘビをペットにしている方もおります。世の中、人様々、そこがおもしろいところです。)
また、さてです。ある古老の方から、「マムシは、ムジナ(タヌキ)と同じで、死んだふりするぞ」と言われたことがありますが、それはこういう場面がよくあったからなのでしょう。毒蛇と向き合う時は、やはり生半可な姿勢ではいけないようです。
この日は、作業をしていてまた別の生きものともご対面。こちらはマミ(アナグマ)。畑脇のヒューム管をねぐらにしているらしく、そこから顔を出して私の作業を見つめていました。そこは車がしょっちゅう通る騒々しい場所ですが、そんなことはおかまいなしのようです。丸々と太っていますから、今の季節なら野イチゴでも食しているのでしょうか。これからは毎晩あちこちの畑へ通って、きっと大事な作物にも手と口を出すでしょう。