タケノコの発生遅れる

「山に雪が多い」と何度も記してきたこの春。春先の低温は山菜の発生を全体として遅れさせているようで、タケノコもいつもの年より深山での芽出しは遅いようです。

田植え後にはいつも向かう山に入ってみましたが、発生の早い箇所でもまだ地面から顔を出したばかりの小さな芽が多く、採れるのは限られた狭い範囲だけ。多くの方々でにぎわう広い範囲のチシマザサ群生地には、まだタケノコの姿がほとんど見えません。

こちらは冬や残雪の山歩きで雪の早く消える箇所をわかっているので、山をあっちに歩きこっちに歩きと渡りながら必要な量は今でも採れます。が、どなたでも楽に採れるシーズン盛りはもう少し先のようです。それに今年はカラカラ晴天が続いていて「雨後のタケノコ」のようなお天気の加勢もありませんから、なおさらです。

タケノコ山はすべてブナの群生地。朽ち枯れたブナには、最高品質のワゲ(ヒラタケ)が出ています。早速、味噌汁の具でおいしい出汁味をいただきました。宝塚音楽学校の象徴として唄われる「すみれの花咲く頃」のスミレはどんな種なのでしょうか。ブナの樹下では、そのスミレ花とカタバミ(コミヤマカタバミ?)の花が真っ盛りです。