野草の新芽がまた増えて

4月も半ば。この間、野草のなかでは芽を出すのが早いウドザグ(茎が空洞なのでウドのサク・ハナウドの仲間)のことを書きましたが、それに続いてヘリザグ(セリサク・シャクのこと)の緑も広がりを見せ、カンゾウもチラリホラリと新芽を目にするようになりました。

ウドザグ(写真の最初)は強烈な臭いのある野草でもちろんわれわれの食用にはならず。しかし、クマやカモシカをふくめ野の生きものたちにとっては春一番の新芽で、しかも茎葉にボリュウムがありますから、彼らにとっては早春の命をつなぐ大事な食べものとなります。

それらとちがいヘリザグ(シャク)とカンゾウはわれわれも食べられる山菜。村ではセリのことをヘリと呼びます。シャクの葉っぱはセリに似ているので村ではそんな呼び名がつけられたのでしょう。独特の臭いがあるシャク。ここではそんなに人気のある山菜ではありませんが、山菜のなかでは芽出しが早いほうなので、葉っぱよりも、もう少し成長してできるトッコ(茎)を食用として利用します。

カンゾウも村ではあまり利用されない山菜。でも特有の甘みを好む方は楽しんでいるようです。ヨモギも次々と芽を出し始めました。雪解けの早いところでは、まもなくコゴミも姿を見せる頃です。

先月春一番の緑を紹介したセキショウは、もうこんなにいきいきとした草姿になってきました。