雪解けの季節がやってきたのを喜んでいるのは我々だけでなくカラスも同じのよう。
真冬にも時々見られる路上でのカラスのくるみ割り。雪が解け始め地面の見える範囲が広まるにつれてカラスたちがエサを求める場所もだんだんと多くなります。
そのエサのひとつクルミは、リスやネズミだけでなくカラスにとっても雪の季節の大切な食源。そのクルミが落ちている場所、というより隠している場所なのでしょうか、どこから咥えて運んでくるのかわかりませんが、秋と同じで春になるとかれらのクルミ割り光景が頻繁に目に入ります。
咥えてきたクルミを道路に落とす。それで堅い実が割れればいいのですが、あの軽くて堅い実が、高所から落とした程度では簡単に割れないのでしょう。でもカラスは次善?の策を知っているようで、それは道路を走る車にタイヤでクルミの殻を踏みつぶしてもらうこと。車に殻を割ってもらえば中味を簡単にごちそうになれるというしかけのように私には見えます。
いつかも記しましたが、リスやネズミと同じようにカラスもクルミをどこかに蓄えているのかもしれません。どこから実を運んでくるのか知りたいものですね。得られるエサが極端に少なくなる厳しい豪雪の冬を越すことができるカラスの賢いこの生き方。この鳥の頭のよさ、生きる力の強さにはほんと感心してしまいます。「カラスに学ばねば」です。