シャクやヒロッコも次々と新芽を

まもなく4月をむかえるというのに、残雪がまだ1㍍前後から2㍍近い豪雪のわが村。でも、雪解けのすすむ地面にはほんの少しずつ、野草、山菜の緑が目につくようになりました。

わが集落でも、雪消の早い道ばたにごく普通に見られるようになったバッケ(フキノトウ)に続き、山菜のヘリザグ(シャク)やヒロッコ(ノビルの仲間)が、わずかの範囲にですがおいしそうな新芽を出し始めています。

栽培もののヒロッコと比べたら香りも歯ごたえも味も抜群に上質の野生ヒロッコ。でも、掘り取り、根つきはずしをふくめて調理できるまでにあまりに手数がかかる野のヒロッコ。それを食卓にあげられる家庭は、昔とちがって今ではほんのわずかでしょう。

魚のカド(ニシン)を味付けにしたヒロッコカヤキ(ヒロッコ鍋)や「ぬた」は伝統の郷土食。落ち着かない天気が続く春の季節の変わり目は、花粉症もありで人間界は健康を害しやすい時です。これからが旬の天然ヒロッコ、シャクで「免疫力」を強め、お互い新しい年度へ元気にむかいたいものです。