田植予定日を決める

非常勤特別職の公務員である身とともに、提出書類の職業欄には「農業」という肩書きを記すこちら。

春と秋は、経営規模の大小を問わず待ったなしの欠かせぬ農作業があり、一方では半分常勤なみの非常勤特別職としてほぼ毎日役場へ通い、会議や行事への出席も当然あります。なので、農繁の5月は時間や日程のやりくりで手帳とにらみあいの時となります。

日本社会の常として、人事異動が終わり新年度の活動が本格化する5月にはあらゆる団体や組織の行事がくまれはじめます。そんな折には、なるべく農家でない議員各位のご協力をいただき、会議などにも時に代理の出席をお願いしたりでしのいできました。それでもなお、非常勤特別職・兼業農家にとってはなかなか気の休まるいとまのない春です。

そういうことで、5月の残り公務としていま出席が決まっている行事予定をみれば、今日は大仙市で雄物川の改修整備促進に関する期成同盟会の総会、明日は小学校の運動会、23日は村農業振興地域整備協議会の会議、成瀬ダム建設促進期成同盟会の総会(横手市)、村ダム振興組合の総会、村商工会の総会、28日は全国の町村議会議長・副議長研修で29日まで都内滞在、30日は国道342号整備促進期成同盟会の監査で事務局の岩手一関市の職員さん来村への応対などがあります。これから加わる行事がほかにあるかもしれません。

さあ、5月後半はそれらの間をみての田植えです。田植えまでには、畦削り、肥料・土壌改良材散布、耕起、一度目の代掻き(荒代)、畦塗り、一度目の畦草刈り、代掻き(植え代)、育苗農家からの苗運び、の主に8つの前段作業があります。主だけでなく副もいれたら作業の数はさらに増えます。今の我が家は苗をつくっていませんが、以前はこれにもっと多くの作業が加わる育苗とそれに要する数多の段取りしごともありました。

稲作はとかく田植えと稲刈りに報道や世間の目は集中しますが、植えるまで、刈り取るまでの段取りと目立たぬ作業こそカナメの仕事。昔から「苗半作」などの言葉もあります。苗作り作業の良し悪しひとつが収穫の半分を占めるほどに大事との意味で言い伝えられてきたのです。なんの仕事でもそうでしょうが、成果(収穫)を生むためには、地道な日々の努力・過程こそが大事というわけです。

さて田植えまでの8つの前段作業のうち5つまでは済ませた我が家。手帳の行事日程をみながら一つずつ作業の段階をすすめ、きのうは6つ目のしごととなる植え代掻き前の畦草刈りに動きました。予定通りに事が順調にはこべば、田植えは24日あたりに始めたいと思っています。あとはその日前後が最悪のお天気でないことを祈るばかりです。