山菜シーズン本番入り

集落でも雪解けのいちばん遅いわがたんぼがある河岸段丘の台地。そこの畦に残っていた厚い雪の吹きだまりも連休はじめにはやっと消え終わりました。雪解けを待って咲きはじめたイチゲ花やエンゴサク、カタクリのそばで、今年最初のクワを持ち畦削りに汗を流しました。

 

 

 

 

連休には家向いの雪崩跡に上がり、これも今年最初の山菜たちとご対面。ゼンマイ、ホンナ、最高級のコゴミ、ウルイ、ウド、シロデホンナ(ソバナ)に加え、ワラビとナンブアザミの茎も少々手にしました。豪雪の冬でしたが、山の様子からして、わが集落でも山菜シーズン本番入りとみてよい頃となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高台の雪崩跡斜面からは、もえぎ色に包まれたわが集落のおよそ半分と、四季折々に私を楽しませてくれる成瀬川河川敷を眺望。帰り道の農道脇ではやっと芽をだしたカンゾウも目に。


 

 

 

 

 

 

 

コゴミをのぞいてわが家ではどれもみな初物。ウドとウルイとコゴミとアザミの茎をみんないっしょにし、サバ缶の出汁で今年最初の「山菜まとめ鍋」をいただきました。ホンナはもちろんおひたしで香りと歯ごたえを楽しみました。

ナンブアザミの茎は味噌汁にしても高級感あふれる甘い味と香りがお椀にひろがります。それだけに村人は昔から「アザミのトッコ(くき)」と呼び、最も親しみ深く利用してきた山菜のひとつ。我が家では、童たちにも人気がとっても高いトッコです。

でもこのトッコ、市場にはほとんど流通していない山菜ですから、都市部では食した体験のない方がほとんどでしょう。村の直売所にはすぐに食べられる皮むきの茎が時々ならぶようですから、ぜひ、お試しを。栗駒山荘やホテルブランでは、はたして食べられるのかな?