27日には国道342号の冬季閉鎖解除で開通式へ。そのまま須川高原まで上がり今シーズンはじめの温泉周囲の景色をながめ、この日からオープンしたわが温泉ホテル栗駒山荘のレストランから眼下のイワカガミ湿原やブナ原生林の雪原、そして秣岳を展望しました。
温泉の源からは、相変わらず勢いよく毎分6000㍑といわれる大量のお湯が湧き、源泉は小川と小滝になって流れていました。開通にあわせて山荘を訪れた方やスキーを楽しまれた方々は、人気の高い絶景の山荘露天風呂で「初湯」と雪景色を堪能できたでしょう。
20日以降の山里では、水稲の種まき作業が真っ盛り。27日も、村の育苗センターで出芽された苗が、農業法人の育苗ハウスにも運ばれ、総出での苗箱置きの初作業が行われていました。この日の夜は小中学校教職員の歓送迎会へも出席。
29日のダム工事現場周辺と北ノ俣沢の景色、それらのそばに咲くイワウチワです。今年はブナの芽吹きや桜の開花と同じようにいっきに春が進み、イワウチワも花はもう過ぎ模様です。東山とその麓の集落ではブナの萌葱とタネマギザクラが真っ盛り。村のいずこも、秋の黄紅葉が美しいところは新緑の彩りもひときわ目に映えます。
この日はわが部落の春の共同作業。いつものように区ごとに分かれて用水路や公園、神社などの泥あげと清掃、冬囲いほごしなどにみんなで汗を流しました。閉じていた道も開き、水路も掃除され、設備の冬囲いも解かれ、28日には集落にある村の直売所も営業を再開しました。
年度初めの春4月は、雪国に暮らすものにとっては、何から何まで「始め」と「初め」が多く、1月よりもなんだか「年始め」の気分が深いような気がしないでもありません。