深山の高級キノコたちがどうも?

過ぎた秋分の日の半日、道路そばのブナとミズナラの森へ向かいました。お目当ては、例年この時期になると真っ盛りとなるミャゴ(マイタケ)とシシタゲ(コウタケの仲間)。

山も沢もねらいとするミズナラの根元も、すでにここ何日かに先行された方々の踏み跡がいずこにも。ですから半ばあきらめながらもいつものコース、いつものミズナラへ上り下りしながらまわりました。そしてたった1本、これまで幾年も私をほほえませてくれているなじみの大木の根元で、いくぶん採るには惜しい塊もふくめ何個かのミャゴとなんとか出会うことができました。ミャゴ山のいわば銀座通りなのに、よくどなたもこの根元をおとずれないでいたものです。

シシタゲも、こちらもまだ成長途上がわずか3個だけ。今年はミャゴもシシタゲも、発生量は今のところどうも少なめ。「オレは、ミャゴをたっぷり採った」と豪語される方ももちらんおられるようです。相手は自然、そういうミズナラも時と場所によってはあるのです。

ならせば、2つの高級キノコ本格モノはいつもの季節よりも発生がやや遅れ気味のようですから、もしかしたらこれから並の顔出しをしてくれるのかもしれません。ただ、昨年はどちらの種も大発生の年でしたから、その反動で不作のまま終わるのかも。

ブナの森にはアケボノサクラシメジやホウキタケも希に見られます。それに毒種で名高いクサウラベニタケ(最後のひとつ前の写真)も。見ただけでは、ほんとに食べられそうな姿をしていますから、これは間違えやすいキノコの筆頭格にあげられるのも無理がありません。

一方、家周りのハタケシメジ(最後の写真)はあいかわらず良好な発生ぶり。彼岸で訪れた身内一同が味わった芋の子汁を、これ以上はないという旨さを加えひきたててくれました。