最後の畦草刈り

5月からおよそ一月ごとにこれで5回目、今シーズン最後の田のクロ刈り(畦草刈り)に汗を流しました。

もうすぐ刈り取りですし、農地の貸し付けや収穫の作業委託が増えていますから、9月の畦草刈りはたいがいは省略している仕事。でも、我が家は春の畦削りと畦塗りが手仕事ということもあり、刈り取り前に田のクロをきれいにしておくのが長年の慣わし。

とくに妻は「田のクロ、草もじゃねば、稲刈りのずぎ、足さ、しかがる。クロ、きれいなば、仕事はがえぐ。気分もええ(畦に草がもじゃもじゃだと、刈り取り時に、足に、からまる。畦がきれいだと、仕事が能率よくできる。気分も良し)」といい、9月の畦刈り率先主張派です。

ということで、オガダチ様(雷)が鳴り始めたきのう午後4時前に今年の畦草刈りからようやく解放されました。日ごとに黄金色を増してきた稔りのたんぼも、あとは刈り取りの日を待つばかりです。

昨日まで、田植えの早かった方もふくめまだ集落で刈り取りに入った農家はなく、今後の晴天続き予報でいよいよバンイダーやコンバインが稼働するでしょう。それにしてもモミの稔り具合が遅いようで、田植え時期の違い、施肥量の違い、加えて水管理なども大きく影響しているのか、稲草と穂の青さがまだ目立つ9月下旬です。

▼きのうは彼岸の入り。妻が毎朝ご飯を供える仏壇へは、山の幸や畑の幸がお膳のお皿や味噌汁のお椀にいっぱい。これから彼岸が過ぎるまで、仏様は毎日のごちそうを楽しめます。山里に暮らし、主食や野菜を自給できるということは、あの世の仏様になっても、山の幸、田畑の幸を豊かにいただけるということなのですね。