週末、所用であちこちをまわっていての通りすがり、国道上にカラスがフワリと飛んできて口から何かを道に落としました。
そうです、よく見かけるカラスのくるみ割り芸当です。私の前を通った車のタイヤでそのクルミは見事に割られ中身の食べられる状態になっています。厚い積雪のあるこの時期、いったいどこからクルミを探し出してきたのか、いや、探したというより、おそらく秋のうちにネズミやリスのようにどこかに蓄えているとしか思えませんが、まずは、クルミを蓄えているであろうカラスのその知恵に感心。さらに、リスのように堅い実をかじる術がないカラス、こんどは道路に実を落として人様のタイヤでつぶし割らせるその知恵。これには感心を通り越してその賢さに「いやぁ、まいった」です。
身近なことでありながら自然には不思議がいっぱい。いつか、カラスのクルミ貯蔵庫を探し当ててみたいものです。
知恵だけでなく勇猛でも知られるカラスの仲間たち。先日のテレビでは、ナワバリに侵入したクマタカを撃退しようと堂々とたたかいを挑むカラスよりもはるかに小さなカケスの姿を報じました。普段なら天敵として襲われる相手なのに、侵入者にむかう勇気、クマタカはついにその場から飛び立ちました。
同じ仲間のカラスもナワバリをまもるためならタカなどの猛禽類によく向かっていく姿を目にします。彼らには知恵もあれば勇気もある。我々がお手本としなければならないところが、生きものたちの姿にはよくありますね。
▼春への橋渡しとなるこの季節特有の地吹雪が一定間隔でやってきました。きのうは気温もマイナス6℃。屋根にも、雪原にも、尾根にも、「へり」の風下にはどこにも大きなダシやマブができ、窓にも久しぶりに寒中のような雪が吹きつけました。