雲間から焼石連峰・三界山への初冠雪が見られた21日(金)、山形県小国町議会のみなさん全員が、村の防災活動や産業振興策の常任委員会行政視察で訪れました。
小国町は、ワラビ栽培などの先進地として名の通ったところで、以前私たちが先進地視察に訪れた町でもあります。ここはマタギの町としてクマまつりなどでも伝統のあるところ。元議長さんが猟友会の会長さんだった当時、こちらも同じ会長職についていたこともあって共通する話題も多く、私にとって思い出の深い町でもあり、そうした意もこめて歓迎いたしました。
昨年に続き今年もハタケシメジは大豊作でした。今は最晩生がいいかたちでまだまだ成長を続けています。
22日(土)は、49回目を数える村の産業祭で出品された方々や花いっぱいコンクールへの授賞式へ。昨年までとはちがい、展示会場その場で式がすすめられました。
わが美しい村の象徴は、すばらしい自然景観だけではなくその自然に人の手が加わって農地がていねいに耕され、作物が豊かに育ち、牧野には牛が草を食む姿がある、つまり自然と人のくらしが調和した景観です。花いっぱいもそのひとつでしょう。そうした思いをこめて「2~3分程度を想定しております」と案内状にしめされていたご挨拶を申し上げました。
この日、農畜産物や民芸品などで授賞された方々は、まさにその美しい村づくりの担い手の方々。自然の力をもとに人の手によってつくり出された逸品の数々を眺めましたが、これは、見ほれるものばかりで何度も何度も会場内を行き来しました。
その日の夜は、村出身漫画家高橋よしひろ氏の画業45周年記念の祝賀会でブランへ。当日は、同じ成瀬川筋で現横手市増田町(旧増田町西成瀬地区)出身の同じ漫画家矢口高雄氏もお祝いにかけつけました。矢口氏のご母堂は、高橋氏と同じ村内岩井川地区ご出身で、矢口氏がご挨拶の中でもそのことに触れておられました。
西と東のちがいはあるものの、同じこの成瀬川筋から、日本、海外に名をはせる大漫画家が二人も出ていること、しかもお二方ともすぐれた自然描写とともに、育ったふるさとの人々の心を作品の根底に据えておられることが画を通じて伝わってくるものがあり、成瀬の川筋は、そういう創作者を生む源あふれるところなのだと合点したところです。
高橋氏とは、童の頃に成瀬川で魚突き(主にガラス箱でのカジカ突き)をした思い出が深くあり、当時の仲間たちのお祝いの心も込めて乾杯の発声をさせていただきました。
合居川渓谷いずくらの崖と天正の滝周囲の紅葉は今が見頃。その美しさには訪れた方々が一瞬息をのむほど。今月いっぱいは盛りや散り始めの錦模様が楽しめるでしょう。