この白装束が極めつきの猛毒キノコとは

cimg6100-1cimg6101-1cimg6095-1cimg6130-1cimg6496-1cimg0001-1キノコの話題が多い小欄ですが、今回は日本、あるいは世界で最も強力な猛毒キノコとされる恐ろしいドクツルタケ(写真最初の2枚)のご紹介です。(かたちがよく似ている猛毒キノコにシロタマゴテングタケがあります。写真は茎のササクレがよく目立ちますので、外見からの判断でドクツルタケとしておきます。)

数多の動物、植物、菌類などのなかで、なぜ、それらの限られた個体だけが、どういう理由でそういう毒を体内にもつことになったのか私にはわかりません。とにかく、その毒が猛毒となると、目の前のキノコをながめる姿勢も変わってくるというもの。なにしろこのキノコ、「たった1本で数人の大人を殺傷できる毒をもつと推定する学者もいる」という旨を紹介する本もあるほどですから。

ドクツルタケは、食べられるキノコとは普通は思いませんから私たちは手にすることはほとんどありません。が、誤って食べた方がいたのでしょう、悲惨な中毒死の例をキノコを紹介するガイド本の多くが記しています。

ドクツルタケやタマゴテングタケ、本によっては「さわるのもやめたほうがよい」などの記述もまれにあります。このキノコの猛毒ぶりを強調しておかねばと思っての表現なのでしょう。

キノコの世界の顔ぶれはほかにも多彩。毒もあれば、食毒不明も、食不適もあります。先日訪れた林にたくさんあるそれら種のなかから、色や形などにつられあえてカメラをむけた姿たちをいくつか載せてみました。いずれも、食べられない、わたしたちは食べないキノコたちです。