冷えのくるのが遅かったためか、なかなか顔を見せないでいたシメジがようやく見事な姿をあらわすようになりました。きのう、籾すり前の昼休み時、めずらしくいいかたちのシメジと出会えましたので、その喜びをそのまんま写真にしてお伝えします。
シメジといってもホンシメジが顔を出すのはまだ少し先。これぞいかにもキノコの代表格という盛りのかたちを今見せているのはハタケシメジと名のつくシメジ。このハタケシメジ、こちらに言わせれば、もう少し風格のある名前をつけてもらいたかった気がしますが、最初に名前をつけた方は、キノコのすばらしい姿から連想する名よりも「畑の脇や里の草原で採れるキノコだから」として、発生場所にちなむ命名を優先させたのかもしれません。
今回はわずか畳3枚分ほどの地上でおよそ12㎏ほどのシメジ。成長途上で傘がまだ黒く、キノコとしては最良の採り時。その発生の様子はまさに地をキノコが占めているようで、手にしているのはひと塊で2㎏ほどのシメジとしてはめずらしい大株。キノコ採りウン10年の当方も、ひとつでこんな大きな株のシメジと出会ったのは初めて。一株の傘の数はなんと40を少し越えますから、これは記録モノ。別の株には茎の長さが30㌢を越える大物も。生育条件がすこぶる良い場所だから、こんな株に成長できたのでしょう。
名はハタケシメジなれど、味はホンシメジと同格かあるいはそれ以上というこれはキノコの堂々たる横綱格。姿形はもちろん、香りも、味も、歯ごたえも、まさにキノコの王様級。自然はなんとすばらしい食材を生み育ててくれるのでしょう。
▼きのうはお米の籾すりを始めました。二番米も少なく実り具合はちょうどよし。カメムシ被害もなし。粒の大きさも手頃で、品質はまずまずと自己判定しました。
できあがったあきたこまち新玄米と、シメジの大株、それに御神酒の3点セットを神棚に供え、収穫をもたらしてくれた自然と、お米に仕上がるまで手をかけはたらいた家族のみんな、それと農機具にも、感謝の心を捧げました。