きのこと、完全無農薬・無化学肥料で育つ山菜は健康維持の源

CIMG2829-1CIMG2918-1CIMG2948-1今日は、漬け物のきのこと山菜をとりあげます。村の方ならすぐにわかるこの飴色の食べ物。そう、わが集落ではノギウヂと呼ぶエゾハリタケというきのこの味噌漬けです。

ノギウヂは、発生箇所がごく限られることから村では最高級品に数えられ、むかしも今も味噌漬け用のキノコとしては最も人気の高い食材。

もう一つの真っ黒はトビダゲ(トンビマイタケ)というきのこ。こちらも味噌漬けとして珍重され、写真のような若くて柔らかい菌(採取前は真っ白かクリーム色でサンゴのような美しいきのこ)なら村では前述のノギウヂや天然ミャゴ(マイタケ)と同じほどの価格で店頭にならびます。(食通ならご存知でしょうが、冬の横須賀ではおいしい魚として有名なアマダイが㌔5000円ほどの高級魚と先年ききました。ノギウヂもトビダゲの幼菌も価格ではそれに匹敵もしくは上回る高級品のきのこといえます)

CIMG2832-1CIMG2957-1山菜やきのこの貯えものは、年中を通してわが家の食卓には欠かせぬ食材。写真のようなよく塩蔵されるサグ(エゾニュウ・シシウドの仲間たち)、ウドやアイコなどは、新鮮な山菜がまもなく本番に入るので、貯蔵モノがおいしく食べられるのはそろそろ終わり時、食卓からひとつ、またひとつと顔を消します。

が、きのこたちだけは漬け込み(ブナハリタケ(写真の白みがかったきのこ)、トビダゲ、、ノギウヂ、ナラタケの仲間、サクラシメジ、クリフウセンタケ、ハナイグチ、ウラベニホテイシメジ、ホウキタケの仲間)が桶や樽の中に、あるいは瓶詰め(ホンシメジ、シモフリシメジ、コウタケ)がまだたっぷりと貯えられていますから、年中食卓に並びつづけます。

わが家では栽培しているゼンマイの乾燥モノや、瓶詰めのタケノコもほとんど年中食べるようなもの。食に、完全無農薬と無化学肥料で育つ山菜とキノコがあるから、こちらの健康なくらしは成り立つようなものです。

▼きのうは農業委員会の4月総会。議案の審議終了後は今年一年の農作業標準賃金・料金を、農協センター長からも出席いただいて協議。個別の事情など様々なことが議論にあがりましたが、「個別の事情にあまり踏み込まず標準を決めるのがしごと」という協議役割が重視され、全体として生産資材等も大きなうごきがないことからすべてを据え置き、前年と同じ賃金・料金と決定されました。

CIMG2958-1時折の吹雪模様もあり終日小雪が舞ったきのうに続き今朝も真っ白な村。初雪の頃を思わせる寒の戻りでしたから、妻は「そんま、正月来るぞ」と冗談を放っていました。ふんわりと積もったそのなごり雪、忘れ雪ともいうのだそうですが、その白い薄衣に、今朝はまぶしく春の陽が注ぎました。