立春を前に、きのう4度目の雪下ろしで住家に上がりました。重い雪だったので、終わったら自分の背中の荷を下ろしたような気分に。これで今シーズンの作業終わりとしたいのですが、思惑どおりになるでしょうか。
▼土曜日、裏山にあがった時の雪景色です。
いつもの大ブナの根元で休憩をとり、山内・三又集落をのぞむ境の尾根へ。尾根で岩手山などをながめられればと思いましたが、厚い雲でムリ。村側は成瀬川筋やスキー場がかろうじて目にはいり、眼下数百㍍先の尾根にはカモシカが食事でもしているのでしょう、ゆっくりとした動きが肉眼で確認できました。体はあちこちガタガタですが、遠望や生きものに注ぐ眼力はまだ健在のようです。
一昨年あたりからここらを広く棲息範囲にしているそのクマタカでしょう、私を見つけて遠くの樹上から飛び立ち、林の間を悠然と旋回して視界から消えました。カメラをむける余裕などまったくなしですが、いつか、ノウサギなどをとらえている瞬間に出会える時があるかもしれません。
境の尾根には、きっとクマの大好きな木なのでしょう、いろんなクマが何年にもわたって上る大きなブナがあります。ブナの実が大豊作だった昨年でしたからこの幹には新しい爪跡がいっぱい。実を食べようと枝を大量に折ったクマ棚も随所でみられます。
たんぼのあるところまで下りて来たら青空がいっきに広がりました。ここ八卦沢もかつては沢奧深くまでたんぼが耕されていたのですが、今この沢でお米や野菜づくりで本格的に土とむきあっているのは元猟友会先輩のKさんのお家だけ。
80歳になるKさんは、猟や山の仕事で足腰を鍛えた方だけにカンジキ歩きもまだまだ軽快。たんぼそばにある小屋の雪下ろしで、一冬に何度も写真のように雪をこぎ通います。