カモシカも小春日和でのんびり

過ぎた週末は、薪ストーブの焚き点け用としてつかうスギの枯れ葉集めへ。

毎年秋と春の恒例の作業で、また一つ冬支度が済みました。

作業に向かう農道から田んぼを見たら、そこにはカモシカが。すっかりふかふかな冬毛に衣替えしていて体はいかにも温かそう。小春日和のこの日、私たちからそんなに遠くない距離をゆっくり動き回り、時に食べ物を反すうして座り込み、作業をしている間ずっとそばに居続けました。

作業を終えたらいつものようにこちらは家周りの散策です。今年は里への降雪がまだないので、11月も下旬にはいろうとしていますが里山も野原も歩きは自由。

自宅のまわりには、相変わらずエノキタケやクリタケが生長中で、ジェンコシナダゲ(銭んこ撓だけ・オツネンタケモドキ)も所々に。ジェンコシナダゲは、銭の形をした撓いキノコという意味でしょうか。文字通りかみ切れないほどに撓いキノコで、私は、アシグロタケと同じように小さく切り刻んで炒め物で食したり、味噌汁、うどんやそばの出汁用としてこのキノコを楽しみます。オツネン(越年)と名がつくように、雪の中でも腐らず年を越してもまだ食べられる長持ちのキノコです。

エノキタケのあるそばの湧水が注ぐ池塘などには摘み頃食べ頃のノゼリの緑が鮮やかで、クレソンもだいぶ緑を濃くしてきました。

自宅裏手の里山にまで足をむければムキタケやナメコもいっぱい。老菌に混じっていまカオをだしたばかりの幼菌もみえますから、雪さえ降らなければまだまだキノコ採りはできそうです。

初冬をむかえたのでガマズミの実も冷気で完熟していて、口に含んだら、童の頃によく食べた甘酸っぱさをジーンと感じました。果実酒などにしたらきっと極上の味が楽しめるでしょう。初冬にはムラサキシキブの実もよく目に入ります。