いつものように山入の目的は運動、キノコと景色を採る、撮るなど。それに大自然のなかに入るので何か新しい出会い、出来事をひそかに期待してなどと盛りだくさんです。
この日めざしたキノコの一番のお相手は「早出のナメコ」。しかしこれはほんの少し見られただけ。まだ秋冷が本格化しないので自然は晩秋とはいえず、シーズン最後を飾るキノコたちも本番入りはもうちょっと先になる模様。やはりナメコの本番入りはブナの落ち葉が進むようになってからのようです。
ブナの森にはサモダシ(ナラタケ)がちらほら見えますが、もうこの時期なのに流れた(腐った)状態はほとんど目に入りません。私が入る山では今年はあまり出がよくないようです。今年、サモダシは不作なのかな。
倒木にはカオを出したばかりのカノガ(ブナハリタケ)がいっぱい。写真のような幼菌は細かいので、食卓にあげるまでにはめんどうですが軟らかいので味も食感も抜群。早速「カノガ蒸し」にしていただきました。
ワゲ(ヒラタケ)、早出のムギダゲ(ムキタケ)、老菌のトヂナメラコ(ヌメリスギタケ)、それにブナシメジたちもほんの少しずつ目に入りました。
ブナの森はようやく黄葉入り。春の若葉もいいですが、灰白色の木肌と黄・紅葉が織りなすブナ林の景色も私は大好きです。時々太いブナの根元に腰を下ろして、林全体をゆっくりと眺め眺めして山を下りました。
人里近くでは村内有数の景勝の地、柱状節理「いずくら」の断崖も色づきが増してきました。今週末から月末にかけて崖紅葉は見頃となる様子です。