おだやかな天気がきのうまで続いた初春の村。晴天の朝には雪原が本格的な堅雪状態となり、集落まわりの小沢もその流れを集める成瀬川も、ゆぎしろ(雪代水・雪解け水)の日々となっています。雪にも流れにもたしかな春到来です。
これから田植えの頃まで、村の小川や本流の成瀬川は雪解け濁流がしばらく続きます。
すでにイワナやヤマメなどの渓流釣りは解禁となり、小川の雪上にはこのシーズンを待ちかねていた太公望の足跡が方々で見られます。流れの石の下では、産卵を間近にひかえたカジカたちがおなかを大きく膨らましている頃でしょう。
我が家の田んぼは、まだ1㍍を越える積雪で真っ白。村道の除雪で畑に盛り上げられた雪の山を、できるだけ早く解けるようにと重機で掘り崩した跡には、どこかの国の遺跡のような雪風景がのこっています。