豪雪の村内をめぐる

おとといまで降雪のない日が5日間も続き、その前後2日間も9日は2㌢、16日は3㌢だけの降雪(いずれも役場所在地の田子内で)。昨日も早朝の道路除雪機械出動はなく、降雪はしばらくの間休んでくれました。

今日からはまた雪雲が流れ込むようでしたので、「その前に、いったん、村の雪状況を視ておこう!」と昨日村内全体をまわりました。

横手東成瀬線の法面落雪危険箇所は、その都度落雪防止対策で除排雪の措置がとられてきました。しかし、それでもまだ斜面に張りついている雪が一定量あり、過日の災害対策特別委員会でも「早めの対応を」という指摘が委員からありました。それから一週間後の昨日、その箇所の全面的な雪落しと除排雪の作業がすすめられ、斜面の雪がきれいに取り払われ現場は安全な状態となりました。

国道342号・川通地区の落雪箇所も、適宜雪落し措置が講じられているようですが、それでもここにはまだ斜面の一部で落雪の可能性がある箇所に一定量の雪が見られます。斜面に張りついたまま落ちずに済めばよいのですが、現場をよく確認した対応がひきつづきこの箇所には必要と思われます。

ウルイの畜舎や間木のシイタケ菌床栽培施設、谷地のトマト栽培用などのパイプハウスは、一時2㍍50㌢をこえる積雪となったこともあり、除排雪作業に懸命となったしごとの跡が見えました。

成瀬川の最も上流部集落の菅ノ台はこんな雪状態でした。集落入り口にある案内看板も積雪に埋もれてもう見えません。かってここには豊かな稲田があったのですが、現在水稲を作付けしている方はおりません。柳でしょうか、田んぼに生えた広葉樹が年を増す毎に背を高くし、近年は道路から集落(4戸)をのぞむ視界をさえぎるようになっています。

災害対策特別委員会でもとりあげられた道路に落雪の危険がある田子内の空き家については、村内業者さんのボランティアによるご尽力で危険箇所の雪除去がおこなわれた跡も見られました。早速の対応はありがたいことで、業者さんに心からの感謝を申し上げます。

今日からはまた降雪がみられるようですが、まもなく3月です。今冬は積雪量が多いので、空き家などの屋根や斜面からの落雪、そして雪崩に注意をはらわなければなりません。

雪崩は、雪解け時のヒラ(底雪崩・全層雪崩)とともに、堅く締まった積雪の上にいっきに大雪が降り積もり、その新雪が猛スピードで滑り落ちるワス(表層雪崩)にも要注意です。いずれの雪崩でも過去の村には悲惨な事故例があります。これからの季節は、村の雪害事故の歴史を振り返りそこから教えを学び備える時でもあるのです。