積雪250㌢前後に

きのうの日中もほとんど休みなく雪の降り積もりが続きましたから、わが集落もふくめ、それより南側の成瀬川上流域の集落は250㌢前後の積雪となったでしょう。

役場での朝の所用をいつものように済ませ、午前に作業小屋などの雪下ろしに一部とりかかり、午後には椿川・大柳地区方面の雪状況を視察に向かいました。

国道法面から道路への落雪があり、通行の安全を確保するために道路改良工事に向けて今年度調査活動が行われた川通り地区の箇所は、法面上部にまだ落ちない雪が一定量残っています。雪の量が重なれば落雪の可能性があると見受けられるので、見回りと適切な対処に注意をはらう必要があります。

トマト栽培をはじめ施設園芸へのとりくみでは、村内で最も積雪の多いところとなる谷地地区のYさんのビニルハウスは雪かさがぐんと増しています。ビニルは取り払われていますが、耐雪構造の太いパイプだけでも雪がこれだけ多い村では除雪をしないと雪の重みで倒壊してしまいます。例年のようにロータリー除雪機でハウスの周囲を念入りに排雪したYさんの作業跡が見られました。その作業後でもハウスのまわりはこれだけの深い積雪です。

大柳、草ノ台、そして最上流部の菅ノ台と進むにつれ道路側壁の雪は次第に高くなります。雪が激しく降る中、方々で雪下ろしや雪かきに動く人々の姿が見られます。雪寄せ作業をしていた草ノ台のTさんは「なんだが、にわがに、おが、ゆぎ降る(どうしたのでしょう、俄に、たくさんの、雪が降る)」と語り、「のぎ、すけぇって、ブルどがで、寄せてもらわねばならねぐなった(軒に、雪がつかえて、ブル・重機とかで、雪を寄せてもらわなければならなくなった)」とも語りました。「豪雪」の年となれば、雪がつかえてしまった「軒」の排雪要望は高齢者家庭をはじめとしてよく聞かれる声です。

椿台ウルヰの畜舎にも立ち寄りました。豪雪の年には軒が壊れ、昨年も大きな被害があった施設です。ここ数日でいっきに積雪が増したこともあってでしょう、この日は、軒などの雪を重機で排雪する作業が懸命に行われていました。

村はきのう、こうした雪状況をみて、すでに設置していた雪害警戒部から雪害対策部(部長・糯田副村長)へと雪とむきあう態勢を強化しました。

最後の写真は、空き家に積もった雪の様子です。おそらく今冬一度も雪を下ろしていない空き家と思われます。雪下ろしの必要ない地方の空き家とちがい、特別豪雪地帯の空き家は「雪」が大きな課題です。雪下ろしのされない放置空き家には、歩行や車両で通行する人々、隣家などに危険が及ぶ可能性の箇所も一部あり、雪国の難題のひとつです。