今冬4回目の雪下ろし

週末から休日にかけては、予想通り今冬4回目の雪下ろしに動きました。また、きのう午前は自宅北側の里山へ上がり、横手市山内三又境のブナ林を歩きました。

積雪が2㍍近くなり4回目の雪下ろしをしたにもかかわらず「これは、ごく普通の冬」と我々は思っていますが、同じ県内でも秋田市や北部の市町村では平年の2倍から3倍の積雪となりくらしへの影響が大きいようです。

県内の自治体によっては1㍍以下の積雪でも「豪雪対策本部」を設けたところもあるようですから、わが村とは雪とむきあう「基準」がはるかにちがうことに関心を引かれました。

雪国といっても、豪雪対策本部設置が積雪2㍍を基準とするわが村。同じ県内でも一方には50㌢前後の積雪で「悲鳴があがる」と報道されるほどにくらしに大きな差し障りが生ずる地域もあります。

そういう所と村を比べてみれば、わが村は雪とのむきあいではケタがひとつちがう環境下にあり、冬のくらしでは一定の覚悟をもたねばならぬところです。しかしそれでも、人口減少率や高齢化率などをふくめなんとか県全体の「均し」近くのところで村はふんばれています。

県内一雪深い村ではあるものの、ほかの町や村とまずまずならんで今の立ち位置を保てているのは、自立の村づくりのなかで、村民、議会、執行当局など村全体が、暮らしやすい土台づくりにともに力をたずさえ励んできたからでしょう。

村の雪対策は、産業振興から生活環境整備などあらゆる面で今後もひきつづき大きな課題です。集落の維持や一定の人口を保つ計画、村の環境を活かした再生可能エネルギーへの探究、村の条件に適合したいっそうの農業、商工業、観光振興策なども今後の村発展のカナメとなります。そんなことを屋根上で思いながらの4回目の雪下ろしでした。

ブナ林の雪上歩きでは、森の生きものたちとのうれしい出会いも久しぶりにありました。それは明日に載せます。