寒らしい日々

寒らしい日々が続きます。あとひと月ほどの間、村は寒さと雪で一年でもっとも厳しい季節となります。

きのうは、早朝に除雪された道路の跡にモサモサと雪かさが増し、短時間でかなりの積雪となりました。役場庁舎南側のつららも生長を続けたままで、トラブル防止のため職員がいつものように長い棒でつつき落としていました。

厳しい季節入りは我々だけでなく生きものたちも同じなことをこの前も記しましたが、鳥たちが命の糧にしてきた柿の実も、我が家そばの樹はすってんてんに実が食べ尽くされました。

いま集落で鳥や獣たちが集まっているのは度々とりあげてきたSさんの大きな柿の木。村内でもっとも大きな樹のうちのひとつだけに実の数も多く、カラスをはじめとして多くの種の鳥たちがこれからはこの樹に集中します。

いくら実が多くても口数が多ければたちまちのうちに命の糧はなくなってしまうでしょう。あと幾日かで拠り所の柿の実が食べ尽くされれば、その後の彼らは漆の実などにも移るはず。

これから春まで、糧にありつけないカラスたちのいくらかは淘汰されるのか。それとも、あの何でも食べる生命力の強さですべての群れが冬を生き抜けるのか。何はともあれ、彼らのたくましい姿には感心してしまいます。