もう30年以上も前になるでしょうか、わが家では、キキョウやオミナエシの栽培をはじめたり、転作としてリンドウの栽培をはじめたり、セリの栽培をはじめたりと、規模は小さいながらいろんなことに精を出してとりくみました。その担い手はすべて妻でした。
それらの名残が家のまわりやたんぼにまだあり、土手や畑にはその時に植えられた兄弟株や子孫のオミナエシやキキョウが咲き、たんぼには、毎年わずかに苗が引き継がれたセリが育ちます。
そのセリを育てる「セリ田」の準備に、やや遅くなりましたがきのうやっととりかかりました。今年は、畑に植え付けていた苗が、旱天の影響でしょう管理の手抜きでほぼ全滅、かろうじて水辺に残っていたセリを苗に使うしかないようです。もう今から「今年は食用はムリ。来年の苗用をつくるしかない」とあきらめています。こんなこともはじめて。
▼山間部のわがたんぼも稲穂がようやく出そろい、あるいは傾きはじめました。
10日の農業委員会総会で各作物の出来具合が語られました。お天気との関係では「コメは豊作の予想」「リンドウは最需要期のお盆前におおかたの花の盛期が過ぎ打撃」「葉たばこは葉に厚みがあり大豊作」などが各委員から語られました。旱天は、水稲と葉たばこには効があったようです。
たんぼの土手には熟期が終わりに近づいたバライチゴがまだ見られます。赤よりもさらに熟れて紅色となった時の実は、野イチゴ特有の甘酸っぱさが濃くなり、むかしの子どもたちは、夏休み、この時期の実をめざし我先にと川岸・堤防の群生地にむかいました。