先日、議会全体としてははじめて足を運んだ村の縄文遺跡発掘調査中の菅生田掵(すごうだはば)。ここは滝ノ沢菅生田地区の広い台地にひろがる遺跡群で、生活につかわれた土器などの道具はもちろん縄文時代のむら跡が次々と掘り出されています。
一帯は、現在発掘されている菅生田掵につらなる上掵(うわはば)地区もふくめ「前述の磨製石斧(国の重要文化財)にとどまらず東北あるいは全国までふくめ、極めて貴重な遺跡が出る可能性がある」と期待されている遺跡です。
出土する遺跡の類が、奥羽山脈をはさんだ岩手側に共通するものが見られるのも特徴のようで、それらもふくめ、ある考古学関係者は「なんとも魅力あふれる遺跡」という位置づけをしているようです。
平安の人々、平泉、清衡らが通い、義経も兄に追われての逃避行に平泉をめざした可能性の大きい仙北道(手倉越)がわが村と奥州市、平泉を結びます。出羽のくにから衣川に最短で通ずる古の仙北道よりはるか前に、胆沢地方などの人々との往来もあったことを想像させる遺跡群は、私のロマンをかきたてます。
村独自の調査が今後も進めば、もしかしたら世界遺産級にならぶ縄文遺跡群が広大な範囲で発掘されるかもしれません。「それこそ村にあるもの、長い眠りについていたものの価値があらためて世間に見直される」とびっきり大きな宝が、また村の誇りとなって加わるときがくるかもしれません。そんなに遠くないうちに。
▼学校給食センターと食肉加工センター(2施設で請負契約額は5億3,838万円)の二つを同時に建設する工事が着工の運びとなり、きのう施工者の伊藤建設工業により安全祈願祭が執り行われました。
▼昨日午後、所用で横手市内にむかっての帰り、十文字まできたら、笠をさしても濡れるほどの猛烈な雷雨。「これは、久しぶりの恵みの雨」とよろこびながら村に向かいましたが、雨の増田を過ぎ、滝ノ沢まで来たら雨雲はなしで道路も乾ききったまま。
それでも夕方になったら村にも待望の夕立がやってきました。わずか一時の通り雨でしたから、村の南部、成瀬川本流の水かさは増えませんでしたが、雷雲の通り道に少しかかった村の北部、合居川はほんのちょっぴり流量が増していました。畑作物にとってはまことにありがたい雨でした。
わが集落の「たんぼ水不足」はどうやら解消できそうです。解消できそうな最大の要因は、用水路から引かれながらも使われずにそのまま川に排水されている水がかなりあったという原因特定ができたことにあるようです。何事も「まずは、原因をすばやくつかむ」そしてすばやい対策です。解消策に尽力されたみなさん、ご難儀をおかけました。