全国どこの地区でもそうでしょうが、集落のくらしをささえるカナメとなるのは先ずは水。その水を引く用水路を人々は永い歴史のなかでまもり続けてきました。
わが村内、集落でも、通称、堰(へぎ)と呼ぶ水路は数多ありますが、それらのなかでも基幹となる水路をわが集落では「オオヘギ(大堰)」と呼びます。
夏の間の農業用水をはじめとするあらゆる生活用水に、冬は、流雪溝やエド(池)などでの除排雪、消融雪用として、この「オオヘギ」はまさにくらしをささえるカナメの水を通す役割を担います。
そのオオヘギ。初冬の共同掃除作業もすでに済み、厳冬の豪雪の季節を前に今は満々の水を受け流れています。根雪となる前は大量の木の葉が水路に流れ、各家々の取水口にこの葉っぱが詰まり水を引くうえでの管理は大変。
そろそろその木の葉も雪で押さえられていい頃ですが、今年は寒気の緩さでいったん積もった雪もまた消えつつあります。地肌が再び現れはじめたので、堰での頻繁な木の葉除去作業はもう少し続くようです。