虫たちも懸命に

山沿いにあって旧い造りの我が家は、クモたちにとってとても棲みよい環境らしく、虫たちの動きが活発になるこの季節になると軒下のあちこちに大きなクモが巣網を張ります。

このクモの巣は丈夫な造りで、大きな虫がしょっちゅうからめとられます。この間など、蝶が巣網にかかったかと思ったら、たちまちのうちにクモがそばにより巣網でがんじがらめにしてしまいました。

大きなセミや昆虫界の王者ともいえるオニヤンマさえも、このクモの巣に触れてしまったら、やはりこの蝶のようにすぐさま巣網でしばりつけられ動きが止められてしまいます。恐るべし、クモの力です。

▼虫といえば、きのう薪割りをしていたら、そばの草むらにオニヤンマの半分ほどの大きさのトンボが止まっていました。そばにはシオカラトンボも見えます。

蜂の巣作り開始をはじめ虫たちの動きが活発になる今の季節、水辺ではゲンジボタルが羽化し姿を見せ始める頃です。村のホタルの会の会員たちは、いま村内の定点観測地でホタルの生息数調査を手分けして行っています。私の観測地ではまだ見られません。今年の生息数動向が注目されます。