地元集落の春一番の共同作業がきのう行われました。作業は、基幹用水路の砂利や泥あげ、道路沿いのゴミ拾い、公園の清掃などです。
あんなに多かった雪も3月の好天続きでいっきに消え、豪雪の冬だった割には雪解けの早さが目立つ春です。
公園の種まき桜(ベニヤマザクラ)も咲き、集落まわりのブナも芽吹きの範囲が郡境尾根までとぐんと上がりました。
2月まで続いた豪雪からわずか2ヶ月経っただけで、若緑、花、せせらぎと、村は桃源郷の世界へ早変わりです。ほっこりして、さわやかで、こんな過ごしやすい早春の日々と、あの魔のような雪とむきあった冬とを比べると、たった二月ばかりでの自然の移ろいの大きさにたまげてしまいます。
作業は午前の早くに終わり、その後、童と河川敷を散策。真っ盛りのコゴミを摘み、伏流水に育つクレソンやノゼリにも立ち寄りました。いつもの年なら春のエノキタケがいっぱい顔を出す頃ですが、今年はほとんど見えません。3月の乾燥続きのお天気が影響したためでしょうか、こんなことははじめてです。
公園のブナには花の着きがゼロ。里山や深山のブナも同じだとすれば、今年の秋はブナの実が大凶作の年となるかもしれません。もしそうなると、野の生きものたちへいろんな影響が及ぶことになります。ブナの実は不作でも、ドングリはよく実をつけることを願いたいものです。昨年の村ではドングリも稀にみる不作の年でしたから。