干し大根の季節

先日所用で村内を回ったら、雪解けの季節になるとはじまる大根干し風景があちこちで見られました。

たっぷりと貯蔵して冬の間に食べ続けられていた大根ですが、春野菜や山菜が出回るようになると調理につかわれる機会がぐんと減ります。農家は、その大根をむだなく活用するため、今度は春の乾燥した大気と陽射しを利用して干し大根にするというわけです。

秋から春にかけては、おでんや鍋物、漬け物、味噌汁などあらゆる料理に重宝される大根。寒気を利用して冬は凍み大根、最後に春は干し大根として最後まで徹底して利用される大根は、雪国のくらしに欠かせぬ野菜といえます。

▼新年度となれば、村や議会が関係する各期成同盟会の総会や要望活動が始まります。それらの総会を前に、きのうは県南高規格道路同盟会組織の監査があり対応。

東北も全国も新型コロナの勢いがまた急速に拡大しています。昨年度は各組織の多くの活動や要望行動などが縮小や制約を迫られましたが、今年も従来のような活動スタイルができるのか、このコロナ状況下ではわからなくなりました。

▼きのうは雪解け時に恒例の自家用味噌の仕込みも手伝いました。我が家で仕込む量は毎年2斗。麹をたっぷりとつかう特製味噌は、およそ1年熟成させて蓋が開けられます。

家族も少なくなり、狩猟による冬期間ほぼ毎日のノウサギ鍋や初冬と春のクマのドンガ汁(肉つきの骨をぶつ切りした鍋)などがほとんどなくなり、味噌を多くつかう機会がなく、大きな味噌桶も今では半分ほどの量で間に合うようになっています。