積雪深を測れるアメダス設備を

陽射しのあるお天気など予想だにしなかったのに、きのう日中とくに午前は比較的おだやかな晴れ空も続きました。

成瀬川ではしばらく前からハクチョウたちの姿が見え、時々わが家前の桜渕方面(夏に童達の水浴場となる渕)からも鳴き声が聞こえることもありました。「もしかしたら、今日あたりはいるかも」と河川敷を少し歩き渕をのぞいたら、いました2羽のハクチョウが。

つがいなのでしょうか。何を食べているのかわかりませんが、この大きな体を維持できるエサを川筋のどこかで得ているのでしょう。

河川敷の伏流水が湧く小さな窪地には、時々紹介している冬でも緑の絶えないクレソンやノゼリ、ほかの雑草などが見られます。その緑(とくにノゼリや雑草)や砂(砂嚢用)をもとめてくるヤマドリたちの足跡が雪原にはいっぱい着いています。

流れが見える窪地近くまで寄ったら、ドドドドドーッの羽音とともにオスヤマドリが一直線に飛び立ち、一瞬のうちに見えなくなりました。いつ見ても、「あの大きな鳥ながら、よく、瞬間的にあんな早さで飛び出せるもの」と、野の生きものたちの力強さに感心してしまいます。ハクチョウが水面を蹴り、飛び立つ瞬間もダイナミックですね。

▼我々は以前から、村に設置されているアメダスには積雪深計がないことを問題視してきましたが、今冬の豪雪でその課題を解決しなければならないと痛感し村側にその旨を年末に伝えたことはご承知のとおりです。そんな中、きのうアメダスについての詳しい内容資料を読みました。それによると、県内には37のアメダス観測所がありますが、そのうち11観測所は降水量を観測種目とする有線ロボット雨量計だけ(積雪深計はない)の設備ということのようです。

わが村も、その積雪深計のない県内11観測所のうちの1つに入っています。気象庁のホームページによると、「アメダスは1974年11月1日に運用を開始して、現在、降水量を観測する観測所は全国に約1,300か所(約17㎞間隔)あります。このうち、約840か所(約21㎞間隔)では降水量に加えて、風向・風速、気温、日照時間を観測しているほか、雪の多い地方の約320か所では積雪の深さも観測しています。」という内容が記されています。

「雪の多い地方では積雪の深さも観測している」ということですが、県内にある降水量だけを測定する11観測所地点をみれば、東成瀬村田子内、由利本荘市笹子(じねご)など、役場所在地、集落のある地点で県内最大クラスの積雪量を記録する地点や積雪量の比較的多い地区で、そこにはアメダスはあるけれども積雪深計の装置はないということになります。国、県としても、積雪の実態をより詳しく把握し行政運営に資するうえで、県内のこれらの地点でも積雪深が計測できる設備をぜひ導入すべきであり、今後の雪対策課題としてとりあげなければとあらためて思ったところです。他県の雪の多い市町村でこういう事例はないのか、少ししらべてみようと思います。

昨夜からまた積雪がいっきに増しました(我が家付近で250㌢前後はあるのか?)。早朝の道路は時折視界が遮られるほどの大ブギ(だえぃぶぎ・猛吹雪)となっています。戸や窓にも吹雪が張りつき、家の中から外への視界はここでもみな遮られています。日中も警報級の可能性がある大雪が予報されています。まさに寒本番がいよいよやってきました。