ほぼ真冬日の晴天下で雪下ろし

役場で事務局長と打ち合わせ後、今日からの週末寒波予報(今度の寒波は、今冬にまだなかった南極のブリザードを思わせるような猛吹雪を伴う大雪可能性が大)に備えて残りの雪下ろしにきのうも一日かかりました。

気温が低いので、落雪構造の作業小屋でまだ雪が滑り落ちない建屋部分がありますが、大きな部分はとりあえず作業を一巡し終えました。「警報級の大雪・猛吹雪の可能性も」という予報通りとなれば、来週もまたびっしりと雪下ろしの日々を覚悟しなければなりません。県内一の豪雪の村にくらしているわけですから、粘り強く、雪とむきあうしかありません。

午後から夕方にかけ、小さな農具置き場の雪下ろしに向かう時も青空と陽射しがいっぱい。しかし、気温は上がらず晴天なのに真冬日に近いままというこれもめずらしい一日となりました。こういう温度状態なので、いくら落雪構造の屋根でも雪滑りの条件がよくない箇所は雪がまだ屋根についたままだったり、一部が残っていたりの屋根が、我が家の小屋だけでなく各地に見られます。

晴天で真冬日ですから、こんな時のジュネス栗駒スキー場は最高の滑り条件なのでしょう。屋根上からも、圧雪していない斜面でスキーやスノーボードを楽しむ姿や滑り降りた跡が多くみられました。

積雪2㍍50㌢をはるかに越えるわが圃場。晴天下でも真冬日なのでこの間積もった新雪が締まらず、小屋に向かう時にはカンジキを履いても足はかなり雪に沈みます。でも歩くには難儀ですが、雪、陽射し、陰など、陰陽と雪がつくり出す景色眺めはなかなかの魅力にあふれています。県境の尾根も、木々に着いた雪が気温が低いために落ちずそのままで、遠くから見てもまことに美しく輝いて見えました。こんな時にその尾根に向かったら素敵な景色がいっぱいひろがっているにちがいありませんが、今冬は、雪作業とのきつい向き合いばかりで、そんな趣味と運動を兼ねた遠出の余裕はありません。

田んぼそばの樹木に着雪した雪は、毎年のように恐竜か大トカゲか何かのハ虫類のような生きものが横たわっているようにも見えます。

夕方になったら気温がぐんと下がり、成瀬川には霧が発生し始めました。こんな青空は、またしばらく眺められないでしょうから、何度も何度も、大切な陽射しを目に焼きつけておきました。

雪が深いので、田んぼの雪原でカンジキ履きで歩き、雪の上に「はる」の文字を踏み込んでみました。厳しい冬ですが、最も難儀なのはあとほぼひと月、それを過ぎれば少しずつ春を感じられる日々となります。「厳しい冬の後には必ず春がやってくる」雪上の踏み跡は、希望の春に向かい「明るく生きよう」という私のメッセージでもあります。