県種苗交換会・幅広く高位受賞の村産品

村の夏秋トマトも栽培はほぼ終わりの時期となり、栽培農家のAさんから先日「これが最後のトマト」と、おいしい逸品をたくさんいただきました。

自家用で栽培しているトマトも先月半ばほどで収穫が終わっていましたが、いただいたこのトマトが我が家の食卓にのぼる村でつくられた今シーズン最後のトマトとなりそうです。「ここのトマトがおいしくて」とトマト目当てに遠方から直売所を訪れる方の多いわが村。秋冷の季節となってからのトマトはさらに味が濃くなり、我が家でも最後のトマトを毎日おいしくごちそうになっています。

わが村は県内ではトマト産地の草分けのひとつ。規模こそ少なくなったものの継承されてきた優れた栽培技術は今も活かされていて、10月30日~11月3日に横手市で開催された第143回県種苗交換会では、村の栽培農家・佐々木茂さんのトマト(麗月)が2等賞の県知事賞(農林水産大臣賞に次ぐ賞)や県町村会長賞に選ばれました。

小さな村ですが、農の技に秀でた方々はほかにもたくさんおります。交換会ではほかにも切花部門のリンドウ(深山秋)で、古谷実さんが1等賞の全国農協中央会会長賞に輝き、やはり県知事賞も受けました。佐々木さん、古谷さんは村の篤農家して地道な研究努力を続けてこられた方々です。度々ご紹介しているように、お二人はこちらの同級生でもあります。

交換会では、村のなるせ加工研究会の「ほっこりなるせみそセット」も3等賞に。県産米品評会では、うるち玄米のあきたこまちで高橋弘克さんが最優秀賞や特別賞も受賞。県種苗交換会の高位受賞は県内農家にとって大きな栄誉。野菜、花卉、加工産品、玄米と、幅広い部門で村の産物が高い評価を受けたこと、村の誇りとなる受賞に心からのお祝いを申し上げます。

▼今朝、人里にまで初雪がいっきに降りてきました。里山ではまだ木の葉が散り終わらないうちの初雪です。

人里に初雪を見るようになれば、は虫類や昆虫たちの多くはもう完全な冬ごもりに入ったでしょう。雪のなかで活動する生きものたちも、ノウサギは真っ白に、テンは黄金色に、カモシカはフワフワのあたたか銀鼠(ぎんねず)色に、クマは脂ぎった黒光り色になど、着ける衣を完全な冬毛に替え、厳しい冬を越す準備を整え終えたでしょう。