新型コロナ予防で異例の産業祭

第53回目の村産業祭・なるせ物産まつりが23日夕~24日正午にかけて行われました。

全国的に新型コロナ感染症が収束を見せない中での催しなので、あらゆる面で感染症予防対策が心がけられました。参観入場者のマスク着用はもちろんのこと、検温や出入り通路の隔て、会場内での食事出店や各物産販売は中止、あるいは制約。展示出品物受賞者への表彰式も今回は行わず、抽選会やJAによる恒例の餅まきもなし。なので会場は物静か、過去に例のない産業祭となりました。

そんな雰囲気にもかかわらず、丹精込めてつくられた農林産物や加工品、民芸品は例年どおり展示され、おとずれた方々は「一等賞」をはじめすぐれた産品の前で立ち止まり「たいしたもんだ!」と語り合っていました。恒例の小5年生たちによるお菓子販売などの出店はあり、児童たちは元気に役目を果たしていました。

会場には、滝ノ沢地区・上掵から発掘された縄文遺跡の土器や、生涯学習教室の作品、村の写真コンクールの入賞作品や写真愛好グループの作品なども展示されました。

▼里山の黄・紅葉が見頃となりました。同じように、わが集落からいくらも離れず、部落の入会林と尾根を隔てて表裏をなす合居川渓谷「天正の滝」とその下流部「いずくら」の紅葉も今が真っ盛りです。

これから色づきが増す樹あり、早くも落葉する樹ありと、渓谷の木々の色づき変化は激しく、日毎どころか、一日のうちの朝、昼、夕と色景色は微妙に違いを見せます。それに雨や陽射しのちがい、霧の有無などお天気具合も加わりますから、渓谷の彩りは七変化のように錦模様を替えます。

「天正の滝」、「いずくら」の紅葉は、気軽に入れる里山の紅葉としては県南、県内有数の絶景で村の誇りです。きのうの雨風で落葉がやや進んだものの、今週半ば頃までは、その見事な景観が保たれるでしょう。