田んぼや畑などの近く、ちょっとしたヤブや草むらの中に、キノコの世界では味の最高級にあげられるハタケシメジが真っ盛りです。
ホンシメジとならんで「味ならシメジ」の代表格とされるハタケシメジ。人里でごく簡単に採れ、しかもホンシメジよりはるかに発生量が多いため、キノコ採り、あるいはキノコ食を通とする方々にとっては、マイタケやシシタケなどとならび垂涎の的となる高級キノコです。
生育条件がとくに良いところでは、菌列をたくさんつくり、しかもひと株のきのこの数が多く茎も傘も黒々と大きくなり、株全体が見事な塊となります。その形は「キノコの中でも、もっともキノコらしい」といえるほどの見事さです。それに旨味も歯ごたえも最高級。私が、もっとも惚れているキノコの代表格を今日は丹念にご紹介です。
ハタケシメジは発生量がほぼ平年並みのようです。さて、里山のホンシメジは通常どおりの顔を出し始めているでしょうか、そちらへも期待がふくらみます。