可憐な野の花にイワウチワも加わる

片付け事などをしていての合間、「チヂザグラ(土桜・イワウチワのこと)の花が咲く頃だな」と、自宅からもっとも近く車道すぐの里山にある小さな群生地に向かいました。

先日通ったときは雪が消えたばかりでしたが、きのうは、群生の株につぼみがいっぱい。ただ、花を開いたのはほんの数輪で、群生の地面が見頃の花で飾られるのはもう2~3日経ってからのようです。

歩きついでに沼又の国道397号を沼又橋のある「竹マルギッパ」まで雪の上をのぼりました。村で国有林に咲くフクジュソウはおそらくここだけでしょう、昔からの群生地に立ち寄りました。そこはカタクリも満開の群生となっています。

花のそばには、外殻をみんな脱いで中味がすっぽんぽんになったドングリが、地面から少し離れて浮かんでいます。裸になったその実は根をしっかりと地に着かせていて、実を持ち上げていたのです。実には芽を出す準備もされていました。

残雪の脇に咲くイチゲ花、雪解け水の流れのしぶきを受けながら暖かな陽射しを浴びるバッケ(フキノトウ)も、ここの清流の眺めはなかなかの景色です。

ここら一帯は昔から大きなヒラ(底雪崩)の巣といわれる急斜面連続の地。すでに崩れ落ちた大ヒラが谷にかぶさり、雪解けの濁水は雪崩のトンネルの中を激しく流れ下っていました。